陶器市初心者さんにもおすすめ 益子陶器市の歩き方
先日、3年ぶりに開催された「益子陶器市」に行ってきました。
コロナ前は毎年のように通っていた私にとっては、春の風物詩といえるイベントです。
今回は、益子陶器市の魅力と楽しみ方をリピーター目線でお伝えします。
東京近郊から日帰りできる距離で開催される、大規模なうつわのイベントは陶芸体験やグルメなど楽しみもたくさん。 陶器市ってどんなもの? 行ってみたいけどどこがおすすめ? そう思っている陶器市初心者さんにもおすすめです。
11月の連休にも開催されるので、この記事を参考に足を運んでみてはいかがでしょう。
益子陶器市とは
益子焼の産地・栃木県芳賀郡益子町で年に2回(春のゴールデンウイークと秋の11月3日前後)開催される陶器市。春・秋あわせて約60万人もの人出でにぎわいます。
販売店約50店のほか約600のテントが立ち並ぶ様子は圧巻。
うつわ以外に、花瓶などの工芸品や骨董、栃木の名産なども販売しています。
益子陶器市の魅力
益子焼だけじゃない! 全国のやきものが購入できる
写真は美濃焼のうつわ。リーズナブルで丈夫! ふだん使いにセット買いできますね。
益子で開催されるので、販売されている商品は益子焼だけと思っていませんか?
実は、有田焼、九谷焼など全国のやきもの産地の窯元や作家さんが多数出店!
今年は550を超える出店がありました。
そのため、様々なジャンルのうつわを一挙に見ることができます。
しかも、実店舗を持たない作家さんも参加しているため、レアなうつわが見つかるチャンスでもあるのです。
人気の作家さんも多く出店 早起きして出かけよう
益子陶器市では、雑誌等で紹介される人気作家さんも出店。
一部の作家さんは、整理券がないと購入できないなど制限もあります。
お目当ての作家さんがいるなら、事前に情報収集してお出かけしましょう。
整理券のために、毎年4時起きで6時に益子着の強者もいますよ!
お買い物以外も楽しめる 陶芸体験や美術館めぐりもおすすめ
人気のライフスタイルショップ「スターネット」を訪問。ディスプレイも素敵
やきもの産地である益子は、陶芸体験のできる施設や美術館、おしゃれなカフェ&ショップも充実。
お買い物以外のレジャーもあるので、家族や友人との旅行先としてもおすすめです。
さらに車で行くなら、那須方面や茨城県の水戸など少し離れた観光地に足を伸ばすこともできます。
我が家は家族が温泉好きなので、泊まりで行く場合は温泉地を選ぶようにしています。
ちなみに、今回は喜連川温泉に宿泊。
以前は、大田原温泉に泊まったこともありますよ。
人気雑貨店「スターネット」の四季を綴った本もあります。
益子陶器市の楽しみ方
目についたものをチェック ~ 気に入ったら買い!
陶器市会場は、益子町の広範囲にわたります。
そのため、はじめに見たお店に戻りたい!と思ってもなかなか大変です。
うつわとの出会いは一期一会。どうしても気になるものは買いましょう。
わたしは優柔不断すぎで、買わなかったことを何度も後悔しました。
各ブースでは、割引価格での販売やアウトレット品など陶器市ならではの売り方をしています。
お得なチャンスを逃さないよう、欲しいうつわをイメージしていくといいですよ。
グルメ&立ち寄りスポットを決めておこう
出店数が多いので、見て回るのに時間がかかります。そのため途中で食事や休憩を取るのは必須。
ただし、どこも混雑しているので事前にどの辺りで食事をとるか決めておくのが安心。
今回、私は午前中に陶器市をまわり、会場から離れた場所のおそば屋さんでランチをしました。
お店でゆったり過ごしたいなら、ランチ時間を外すか、車で郊外まで足を伸ばすなど、時間と場所を外すのがポイントです。
お買い物重視で、食べ物は簡単でいいなら、出店でテイクアウトするのもありですよ。
益子焼で食事できるカフェも多いですが、陶器市期間中は、混雑が予想されます。
予約が必要な場合もあるので、飲食店情報も事前に調べておくといいですね。
益子焼のどんぶりが素敵。ギャラリーも併設している「そば明水」でランチ。
お気に入りの窯元・作家さんを見つけよう ~ 今後のお買い物の参考に
出店者の中には、実店舗を持たず、陶器市などイベントでしか販売しない作家さんもいます。
そのため、陶器市を逃すと買うのが難しいことも。
気になるうつわは買い足したくなる可能性大。
好みのうつわを見つけたら、お店にあるショップカードをもらいましょう。
カードがなければ、ブースの店舗名を撮影させてもらうか、マップに印をつけておくといいですよ。
作家さんによっては、個展や一部店舗での取り扱いがあるなど、陶器市以外でも購入できる場合があります。私も陶器市で知った作家さんの個展やイベントに出かけることがあります。
歩きやすい服装で出かけよう
広範囲にたくさんのブースが出店するため、歩きやすい服装で行きましょう。
会場によっては、地面が芝生や砂利の場合もあります。
前日が雨の場合は、足下が良くないのでスニーカーがおすすめです。
長く歩いても疲れない、履き慣れた靴でお出かけしましょう。
また、春の連休は初夏の陽気。
紫外線対策に、帽子と日焼け止めもお忘れなく!
陶器市の必需品 エコバックを複数持ち
陶器市では、袋をもらえないこともあるため、エコバックは必須。
新聞紙のみの包装も多く、割れるのが心配な方はプチプチを持参しましょう。
また、エコバックが複数あれば、二重にできるので安心です。
ちなみに、保冷機能付のバックは内側が厚いので、うつわを入れるのにいいですよ。
今回よく見かけたのが「かごバック」。
別名「市場かご」と呼ばれるもので、築地市場などで仕入れに使う方もいらっしゃいます。
陶器市のテントで販売しているお店もあり、私も欲しくなりました。
マチが広くて、重ねて入れやすく、マガジンラックなど収納アイテムにもなります。
商品情報はこちら
■笠間陶炎祭(ひまつり)にも行ってきました!
今年は1泊2日で、益子だけでなく笠間の陶器市「笠間陶炎祭(かさまひまつり)」にも行きました。
茨城県笠間市は、益子と隣り合っているため、アクセスが便利。
笠間は、会場が公園なので益子よりはやや規模が小さめです。
さらに2022年は、感染対策として(混雑を避けるため)入場料がかかりました。
フードブースが多いので、休憩しながらじっくりとうつわ選びができるのがメリット。
益子とは違ったタイプの作家さんに出会うことができ、大満足の2日間でした。
上の写真は、中林由香梨さんのうつわ。
個性的なそば猪口を探していてやっと巡り会えました。
宝石のようなデザインが素敵です。
おわりに
益子陶器市の魅力は、なんといっても出店数の多さと多彩な品ぞろえ。
全国のやきもの産地のうつわが一度に見ることのできるイベントはなかなかありません。
もともと陶器店が集まっている場所がメイン会場のため、実店舗&テント両方でお買い物できるのが楽しいです。
周囲は、益子焼で食事ができるカフェや美術館なども充実。
陶芸体験ができる施設や宿もあるので、観光もセットで楽しむことができます。
うつわに詳しくなくても、お祭りとして楽しめる益子陶器市。
気になる方は、ぜひ行ってみてくださいね。
通販で買える益子焼 益子陶器市に行けない方へ
■わかさま陶芸
ナチュラルな風合いが特徴のわかさま陶芸。
写真のようなクリームのような白のほかに、ターコイズブルーの商品も素敵です。
デザインが凝っているのに、リーズナブルなのが嬉しい!
■つかもと
益子焼最大の窯元であるつかもと。
現地には、陶芸体験などができる複合施設があります。
通販では、窯元を代表する土釜「kamacco」等も販売。
重い物は通販で買うのもいいですね!
■向山文也(むこうやま ふみや)
幾何学模様が施されている、モダンな作風が特徴。
アートのようなうつわは、独自の装飾技法「象嵌釉彩」で作られており、とても手の込んでいます。
益子町のふるさと納税でも購入できます!