※ 当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

うつわ旅

たぬき以外にも見どころあり 信楽焼のおすすめスポット5選

スポンサーリンク

たぬきのまち 信楽で窯元めぐり

たぬきの置物のイメージが強い信楽焼。2019年放送のNHK朝のドラマ「スカーレット」で注目が集まった日本有数のやきもの産地です。調べてみると、さまざまなタイプの作家さんがいるのでずっと気になっていました。

今回は私が訪れた「信楽の窯元めぐり」のレポートをお伝えします。

 

信楽ってどう行くの? 信楽へのアクセス

↑ 信楽のある甲賀郡は忍びの里。電車には忍者のイラストが描かれていました。
1両編成のローカル線は旅の気分を盛り上げてくれますね!

私が今まで信楽に行かなかった理由の1つに「遠さ」がありました。東京から信楽へはトータルで約4時間30程度。今回はローカル線の信楽高原鉄道に乗ってみたい気持ちもあり、やっと行くことに。信楽高原鉄道は本数が少ないので、信楽の到着時間を逆算してスケジュールを決めました。

 

【東京から信楽までの行き方】

・東京駅 → 京都駅 JR東海道新幹線「のぞみ」で約2時間15分。
・京都駅 → 草津駅 JR東海道山陽本線(長浜方面行)で20分
・草津駅 → 貴生川駅 JR草津線(柘植方面行)で24分
・貴生川駅 → 信楽駅 「信楽高原鉄道」で25分。信楽駅は終点です。

車内には、信楽たぬきの説明や沿線マップなどが掲示。観光案内が充実しています。

信楽のうつわさんぽ やっぱりたぬきは多かった!

信楽駅からは、徒歩でうつわ探しをすることに。駅で散策用のマップを手に入れ、いざ出発! ちなみに、私は、日本橋にある滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」でパンフレットを事前に入手し、行きたいところをチェックしておきました。

信楽を歩いてあらためて感じたのは、やっぱりたぬきが多い!こと。
駅から10分程度歩くだけで合計100体くらいのたぬきに出会えてしまいます。よく見ると、かえるやふくろうなど、縁起の良い動物が一緒に並んでいることもあります。

信楽の土は耐久性が強く、大きなものを作るのに向いているそう。
そのため、たぬきをはじめ、壺や植木鉢など大物を販売するお店が目につきます。

 

窯元散策路でうつわめぐり

信楽を巡るには、窯元散策路を歩くのがおススメです。信楽は一見ふつうの住宅街ですが、歩いてみると庭や道に壺が並んでいたり、工房やショップが点在。ふつうのおうちが工房兼ショップになっていたり、やきものの町というのがよく分かります。

ドラマ「スカーレット」のロケ場所も点在しているので、歩きに自信がある方はスニーカーで散策してくださいね。

所々に散策路の案内があるので安心です。滋賀県発祥の飛び出し坊や「とび太くん」の看板もあちこちにあります。

 

新宮神社(しんぐうじんじゃ)

奈良時代創建の由緒ある神社。ここを起点に、窯元散策路に入っていきます。
散策前にお参りしました。私は買いませんでしたが、たぬきのおみくじが有名です。

窯元散策路は、ろくろ坂、ひいろ坂、壷場坂の3ルートがあります。各ルートには、目印として信楽焼の敷石が埋め込まれています。同じデザインの敷石をたどっていけば、迷わずにお散歩できますよ。

 

懐かしい街並みを楽しもう

写真は、ドラマ「スカーレット」のロケでも使われた「板塀の小道」。両側に板塀がめぐらされた小道はどこかノスタルジック。信楽では、なつかしい昔の風情を感じる光景があちこちで見られます。

 

個性的なショップがたくさん 信楽のおすすめスポット5選

1.ギャラリー・陶ほうざん

谷寛窯(たにかんがま)が運営する。工房&ギャラリーです。

ここの見どころは 重油窯を改装したギャラリーです。原油の高騰で廃炉になった重油窯の中には、作家さんの器や置物が陳列されていました。レンガに囲まれたこじんまりとしたギャラリーは隠れ家のようです。

重油窯の様子。広くはないですが、落ち着く空間です。

2階のショップでは、紫香楽瑠璃釉(しがらきるりゆう)、サントリーウイスキーの樽を燃やした灰からできた釉薬を使ったうつわなど、ほかではあまり見られないうつわに出会えました。建物は明治時代の師範学校を移築した歴史的建造物。どこも素晴らしく、必見のスポットです。

公式URL:https://www.tanikangama.com/

 

2.卯山窯(うざんがま)

「ギャラリー陶ほうざん」の並びにある、卯山窯の工房。通りから奥まった場所にある静かなショップは山の中にあるとは思えないほどスタイリッシュ。酒器や花器の品ぞろえが豊富で、デザインが個性的。盃や一輪挿しなど、小さめの商品が多いので、お土産におすすめです。ほかでは買えないうつわは、旅の記念になりますね。

公式URL:https://uzan.jp/

 

3.ogama(おおがま)

ろくろ坂の中腹にある、インパクトのある建物は、明山窯(めいざんがま)が運営する「Ogama(おおがま)」。内部には今は使われていない「登り窯」を見ることができます。窯の横にはカフェを併設した、ショップ&ギャラリーがあります。

ショップでは、無地や水玉のシンプルなうつわのほか、「工房阿吽(あうん)」など他の作家さんの商品も扱っています。ギャラリーでは、季節によって展示が変わります。

私が訪れた際には、端午の節句の兜や子供用のうつわが展示されていました。いろいろなタイプの信楽焼を見ることができるスポットです。

カフェの外にはテラス席があり、登り窯を見ながらくつろぐことができます。(テラスからの風景)

公式URL:https://www.meizan.info/ogama/

 

4.文五郎倉庫(ぶんごろうそうこ)

散策路から外れた急な坂道を登りきった先に突如現れる、白いキューブ型の建物。文五郎窯のショップ兼貸しスペースになっています。

店内には、モノトーンのうつわが、整然と並びギャラリーのよう。気取り過ぎていないモダンなうつわは、ふだんにもおもてなしにもぴったりです。価格もリーズナブルで人気なのも納得です。

公式URL:http://www.bungoro.com/

 

5.信楽陶芸村・窯中カフェ

「世界初の登り窯カフェ」というキャッチフレーズにひかれ入店。奥田忠左衛門窯が運営する「信楽陶芸村」の中にあります。

登り窯の脇のスペースをカフェとして開放。洞窟のような雰囲気の中でお茶するのは、ほかではできない体験です。うつわはもちろん信楽焼です。

私は、地元・信楽の山田牧場のチーズケーキをいただきました。メニューは充実しており、陶芸村オリジナルの黒炭ロールケーキや山田牧場のバームクーヘン、信楽名産の朝宮茶などもありましたよ。

公式URL:http://tougeimura.jp/honten/

信楽を訪れて

駅でも、たくさんのたぬきがお見送り。たぬきさん、また来ます~。

信楽焼というと、タヌキの置物から渋めなイメージを持っていました。しかし、実際に訪れてみると、琵琶湖をイメージした鮮やかなブルーのうつわや洋食やデザートにもあうモダンなデザインのものなど、使いたいおしゃれなうつわをたくさん見ることができました。

さらに、印象的だったのは、登り窯を併設するなど、趣向を凝らしたショップが多いこと。
食事以外は歩きっぱなしでしたが、飽きることなく町歩きを楽しめましたよ。

私が訪れたのは、春休みシーズンの平日のため、お休みのショップがちらほら。

次回は、陶器市などのイベント開催にあわせて、「信楽陶芸の森」など遠方にも足を延ばしてより多くのうつわが見たいと思いました。

昭和3年~5年に使用されていた丸又窯の登り窯跡。経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されています。

町中にいくつもの登り窯跡がみられるなど、独特な雰囲気の中で、窯元めぐりができるのはやきもの産地ならでは。
近隣の草津や京都など他の観光地とあわせて訪れるのもおすすめですよ。興味のある方はぜひ足を運んでくださいね!

私は2泊して、帰りは京都に立ち寄りました。

 

■番外編 信楽近郊の見どころ
草津(くさつ)

東海道と中山道の合流点

信楽から約1時間の場所にある草津。草津は信楽から東海道と中山道の分岐・合流する宿場町。交通の要所として栄えていたころの様子がしのばれる、古い街並みが散策できます。国指定史跡「草津宿本陣」では、内部を公開。新撰組が宿泊した記録なども残っていて、展示が充実していますよ。

 

石山寺(いしやまでら)

石山寺は、紫式部が「源氏物語」を執筆したことで知られる、奈良時代創建のお寺です。花の寺としても有名で、訪れた時期は桜の見ごろでした。

私は、名前しか知らずに訪れたのですが、境内が広く見どころがたくさん。お寺の名前の由来でもある、天然記念物の「硅灰石」などを見ることができます。

-うつわ旅

© 2024 うつわライフ