整理収納アドバイザーおすすめ! 悩みにあった片づけ本7選
書店に行くと、多くの種類がある「片づけ本」コーナー。片付けに悩んでいる人がいかに多いか分かります。
ただ、住んでいる家の間取りや家族構成など、自分とまったく同じ条件の人が書いているわけではありません。そのため、役に立ったけど、まねできなかった…
「読んで納得」するものの、結局片付けていない 人が多いようです。
今回は、私が読んでよかった片づけ本をタイプ別に紹介します。
また、今回はあえて、整理収納アドバイザーが著者でない本を選んでみました。
というのも、片付けはテクニックというより「どんな暮らしをしたいのか」を考えることが根本だからです。それを考えずに、雑誌に載っていた収納グッズを買ってしまったりするため、片付けの知識はあるのに片付かない無限ループに陥る方が多いように思います。
片付けに悩む方のお役に立てれば嬉しいです!
今すぐ片付けたいなら
2週間で人生を取り戻す 勝間式汚部屋脱出プログラム
経済評論家として知られる、勝間和代さんの汚部屋を抜け出すまでの記録。とても合理的な方なので、片付けも完ぺきと思いきやモノにまみれた生活を送っていた勝間さん。ものを厳選し、2週間でリバウンドしない状態にするのはさすが!
あくまで私見ですが、一番役に立った片づけ本です。なんといっても、著者の論理的な説明が分かりやすくモチベーションが上がります。どの言葉も説得力があり、いちいち納得してしまいます。
ビジネスマン目線で書かれているので、片付けに消極的なご主人など、男性にも読んで欲しい1冊です。
巻末に書き込みシートがあり、断捨離の順番を決め、スケジュール化されているので、固い意思があれば効果が期待できますよ!
ものを減らしたくなる本
捨てる贅沢
日本在住30年以上のドミニク・ローホーさんのシンプルライフを提唱する本。持ち物は「家賃を高くする同居人」とし、モノを減らすと住まいが45%増えるとおっしゃっています。
モノがたくさんあるのは、不安の表れなど、決して豊かなことではない。自分にとって何が必要なのか見極める、決断力の大切さが書かれています。
ローホーさんの著書は、たくさんありますがどれも語り口がやさしく、諭されているよう。この本も、モノを減らすことの効用を説きつつ、ミニマリストを強要しているわけではありません。そのため、1日1つでもいいから何か減らそう…という気持ちになれます。
神楽坂「茜や」の小さな暮らし
神楽坂で小さな日本茶カフェを経営する著者のコンパクトな生活を垣間見れる本。小さな空間にあった、小さな道具を使い身の丈に合ったシンプルな生活は、ある意味理想的です。
派手さはないけれど、季節感も大事にしていて豊かさを感じます。モノがなくても、家が広くなくても工夫次第で、ぜいたくな気分を味わえる。読んでいて幸せな気分になる本です。
*現在、茜屋さんは閉店しているそうです。
クローゼットをどうにかしたい場合
毎朝服に迷わない
「普通の服」を着回すポイントを分かりやすく解説しています。コーディネート写真が豊富に掲載されていて、色や小物の組み合わせの理由を分かりやすくに説明。買い物に行く前に読むと、迷いがなく必要なものを買うことができます。
また、すべて読み終えた後に目次をチェックすると復習になり、今後のコーディネートの参考になります。
私は白シャツ、ストライプのシャツなど、超定番のものを持っていないので買いに行きたくなりました!
・チェーンバッグの鎖はゴールドを選び、ネックレス代わりに使う。
・シャツワンピは真ん中ボタンを3つ留める
・ペンシルスカートと黒ワンピは即買い などなど、買い足しの参考になるポイントが満載です。
クローゼットの整理は、必要な服を知ることがポイントです!
食器の片付けに悩んでいたら
普段使いの器は5つでじゅうぶん 器を減らすと暮らしが変わる
タイトル通り、普段使いの器は、ひとり5つ(プレート、ケーキ皿、中鉢、飯碗、汁椀)で足りるということを提唱する本。
使い回しのきく器を選べば、朝食から夕食、デザートまで、組み合わせを変えるだけで楽しめることが分かります。基本の器以外にも、プラスすると便利な器、来客用の器も紹介。
うつわ選びの参考にはもちろん、数を減らして、すっきり暮らしたい人にも読んで欲しい1冊。洋服同様、必要な食器を見きわめることが、食器棚整理のポイントになります。
扉の中まで完璧に片付けたいなら
love♥HOME STYLE 美しくシンプルな収納のアイデア集
人気ブロガー・Mariさんの著書。この方はとってもセンスがよく、インテリアも収納も完ぺき! まさにお片付けの理想を実践しています。しかも、ワーキングマザーさんなので頭が下がります。
これができる方は、そもそも収納本に頼る必要はないのですが、モチベーションアップにはおすすめです。片づけとインテリアを良質したいなら、何をどれくらい必要なのか、妥協しない強い意思が必要です。
Mariさんは100均等で購入できるプチプラのものもセンス良く活用しています。だからといって、安易に100均に行くのは厳禁!なぜ、このグッズを使うのか、今あるものではダメなのか 考えてからまねをしましょう!
実家を片付けるなら
ミニマリスト、 親の家を片付ける
ミニマリストとして知られる、やまぐちせいこさんの著書。義理のご両親との同居を機に、モノで埋め尽くされた広大な家を片付けに片づけた体験記。ミニマリストでしかも義理の両親の家というハードル高めの片づけをどのように行ったのかが克明に記されています。
通常、片付けは物別にやるのですが、「部屋別」に片づけて、居場所を作る。
親がけがをしないように配慮する。ご近所から分かりやすい「玄関」から片付けるなど、高齢の身内を抱えている方には役に立つ情報が満載です。
片付けとは、人間関係に「片をつけること」。片づけを通して義両親との関係も改善されたそうで、片付けの奥深さを感じます。私自身、これから直面するであろう実家の片づけを想像すると共に、今からでも少しずつモノを減らす決心をしました。
おわりに
今回は、私が実際読んでいいと思えた本を紹介しました。整理収納に関する情報は、世の中にあふれています。どれも納得できてまねしたいと思うものばかり。
しかし、実際にその情報を実践している方は、少ないようです。ノウハウがたくさんあるのに、それを活かせていないのはその人にあった情報ではないからではないか。そう思い、ケース別に片付けの気持ちに寄り添った本を選びました。
片付けのテクニックは、「理想の暮らし」を決めてから。収納グッズを買うのは、最後です。いきなり片付ける前に、まずはどれか1冊読んでみてはいかがでしょう。
これからも新旧問わず、役に立ちそうな本を随時更新していきます。