食器の断捨離の判断基準と必要枚数を解説!
食器棚を開けるたび、ぎっしりと詰まった食器類にため息…そんな経験はありませんか?
断捨離をしたいけれど、「まだ使える」「もらいものだから」「高かったから」といった理由でなかなか手放せない。
食器の断捨離で最も難しいのは、「何を残すか」という判断基準を決めることです。
今回は、うつわライターで整理収納アドバイザーの視点で、後悔しないための具体的な判断基準と、ライフスタイル別の適正枚数ルールを詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたの食器棚は一気にスッキリ!
お気に入りのうつわだけが並ぶ理想の空間に変わるはずです。
1. 食器の断捨離を始める前に!心のブレーキを外す方法
食器は日用品でありながら、思い出や感情が絡みやすいもの。
しかも、まだ使える物を手放すことに罪悪感を抱きがちです。
まずは、断捨離の邪魔をする「心のブレーキ」を外しましょう。
① 「もらいもの」や「引き出物」は手放してOK
「せっかくいただいたのに」という気持ちは、モノが減らない原因の1つ。
ただ、モノを所有し続けることで暮らしが窮屈、不便になってしまうのは本末転倒です。
感謝の気持ちは心で伝えて、リサイクルや寄付などで手放すことを考えましょう。
② 「高価なうつわ」も使わなければ意味がない
作家ものやブランド食器など、高かったうつわは特に手放しにくいものです。
しかし、食器は使ってこそ価値があります。
「使われずに棚の奥で眠っている状態」はスペースをとりますし、一番もったいないのです。
③ 「いつか使うかも」は「永遠に使わない」に等しい
断捨離で最も危険な考え方です。
もし「来客用」が必要なら、いまあるもので代用するかレンタルで対応できるか考えてみましょう。
また、親しい友人との食事なら、おしゃれな紙皿などを使うのもいい方法です。
2. 後悔しない!食器の断捨離を成功させる4つの判断基準
では、具体的な判断基準を4つのステップで見ていきましょう。この基準で判断すれば、迷いがなくなります。
基準1:使用頻度チェック(過去1年間使いましたか?)

お正月用の器は持ちすぎない!
まず、全ての食器を外に出し、「過去1年間で一度でも使ったか?」を問いかけます。
YES:【残す候補】。次のステップに進みます。
NO:【手放す候補】。この1年使わなかったものは、今後も出番が少ない可能性が高いです。
基準2:コンディションチェック(カケ・ヒビ・汚れはありませんか?)
コンディションが悪い食器は、安全面からも見た目からもマイナスです。
カケ・ヒビがある:【手放す(処分)】。ケガの原因にもなるため、迷わず手放します。
変色・落ちない汚れがある:【手放す(処分)。
漂白しても取れない汚れや、貫入(ひび模様)の変色が気になるものは、ストレスになります。

基準3:食器棚のゴールデンゾーンチェック(取り出しやすさは?)
食器棚の手前や目線の高さなど、取り出しやすい場所(*ゴールデンゾーン)に収まっている食器が、あなたの「一軍」です。
ゴールデンゾーンに入りきらない:【手放す候補】。
奥の方や高いところに追いやられている食器は、使用頻度が低い「二軍以下」と判断します。
*ゴールデンゾーンとは:「視線から腰の高さまで」のものが取り出しやすい位置のこと
基準4:代用可能チェック(同じような食器が多すぎませんか?)

我が家の白いうつわ。実はもっとあります
同じ機能を持つ食器が複数ある場合、使用頻度やデザイン性で勝るものを選びます。
例:同じサイズの白いお皿が5枚ある → 最も使いやすい2~3枚を残し、【手放す候補】にします。
多用途で使えるか:和食、洋食、どちらにも使える汎用性の高いうつわを優先的に残しましょう。
3. 【家族構成別】プロが推奨する食器の適正枚数ルール
断捨離の基準がわかったら、次は「何枚残すか」という目標枚数を決めましょう。
これは、家族の人数や食器洗い(食洗器の使用頻度)など、ご家庭に合わせて調整してください。
ここでは、「3日分の食器を回す」ことを基本とした、必要最低限の枚数を提案します。
アイテム | 1人暮らし | 2人暮らし | 4人家族 |
主菜用皿(大皿/プレート 20~26cm) | 2枚 | 4枚 | 8枚 |
副菜用皿(中皿/取り皿 12~18cm) | 3枚 | 6枚 | 12枚 |
汁物・丼用(深鉢/ボウル) | 2個 | 4個 | 8個 |
ご飯茶碗 | 2個 | 4個 | 8個 |
汁椀 | 2個 | 4個 | 8個 |
マグカップ・湯呑 | 3個 | 4~5個 | 6~8個 |
合計目安 | 14枚 | 26枚 | 52枚 |
※この枚数は、来客用、特別な調理器具(土鍋など)、調味料入れなどは除いた、日常使いの目安。
この枚数を目指して選定すれば、食器棚に余裕が生まれます。
うつわの断捨離で「暮らしをアップデート」してみませんか
食器の断捨離は、「モノを捨てる」ことではなく、「今の暮らしに必要なものだけを選び直す作業です。
手放す判断基準を明確にし、適正枚数を知ることで、断捨離はうまくいきます。
そして、手放した後のスッキリした食器棚には、お気に入りのうつわだけが並び、毎日の食卓がもっと豊かになるはずです。
手放す方法については、こちらの記事も参考にしてください。
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ぜひ、今日から食器棚を断捨離して、暮らしと心をすっきりしませんか?