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うつわの整理収納

ほぼ通信でプロになれる! 整理収納アドバイザー1級の取り方といかし方

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整理収納アドバイザーとは? 資格の取り方と活用法

前回の記事でお伝えしたように、私は、整理収納アドバイザー1級を持っています。最近は、雑誌やテレビで活躍している方もおり、広く知られるようになってきました。

とはいえ、私の周りでは持っている人がおらず、どんな資格? 試験は難しいの?と何度か聞かれたことがありました。今回は、整理収納アドバイザーを知らない方へ、資格の内容や試験について、さらには資格の活用法をお伝えします。

 

整理収納アドバイザーとは

Q.整理収納アドバイザーってよく聞くけど、どんな資格なの?

片付かない原因を解決し「散らかりにくく、片付けやすい」を実現する整理収納のプロです!

 

「整理収納」。よく聞く言葉ですが、うまく説明できますか? この資格を取ることで、整理とは? 収納とは? の答えが見つかります。料理や掃除は習うけど、片付けはきちんと習わずに大人になる人がほとんど。1度学ぶことで、家が整うコツが分かります。整理収納のやり方が分かると、散らかっても片づけやすくなります。つまりリバウンドしない生活になるんです。

自分の生活に役立つだけでなく、1級を取得すれば名刺に書くこともでき、仕事にすることも可能です。なかには、会社を設立して独立する方もいらっしゃいますよ!

 

試験の概要

1級の合格率は70%程度。テキストに沿って忠実に勉強すれば、決して難しくありません。

 

整理収納アドバイザーの資格は3級~1級まであります。3級と2級については、資格を認定するNPO団体「ハウスキーピング協会」が行う(認定する)講座を受講することで取得可能。1級の資格を取得するには予備講座を受講し、筆記試験とプレゼン(実技)試験で合格する必要があります。

私は、ユーキャンが主催する通信講座で取得しました。以下は私の経験にもとづいて解説しますね。

◆整理収納アドバイザー2級
どなたでも受験可能。3級を取得する必要はなく、2級から受験できます。
通信講座の添削課題に合格すれば、そのまま2級資格が認定! 合格ラインは100点満点中70点以上。

◆整理収納アドバイザー1級
受験資格は、2級資格の取得者。さらに、事前に2日間連続で行われる1級予備講座の受講が必要です。
予備講座受講後は、一次試験は120分の筆記試験を受験。合格すれば、二次試験(実技・プレゼン)に進むことができます。
*現在はCBT受験というコンピューター受験システムもあります。全国260の会場で受験が可能。自分の都合のいい日程を選択でき、即日合否が分かるそうです。

★最新の試験情報はこちらでチェック

 

 

これがポイント! プレゼン形式の2次試験について

2次試験はプレゼン。プレゼン経験が少ない人は、自宅で声に出して練習しましょう!

 

整理収納アドバイザー試験で特殊なのが、1級の2次試験。これまでの筆記と違い、プレゼンテーション形式で行われます。プレゼンが苦手な方、なれていない方は、対策をする必要があります。その際ポイントになるのがテーマ選び。テーマが決まれば、資料作成からプレゼンまでスムーズにできますよ。

○テーマ決めのポイント

プレゼンは、提案と実作業から選びますが、提案から選ぶ人が多いようです。私も「提案」を選び、「高齢者目線の防災用品の収納」というテーマでプレゼンしました。ちなみに、高齢者とは同居していない叔母のこと。提案の対象者は、同居していない家族から選ぶ必要があります。
つまり、自分が整理収納で解決するならどこか、決めるのがポイント! です。

それが決まれば、以下の質問に答えることでプレゼン内容が固まってきます。
・どんな問題を抱えていいるか。その原因は?
・問題をどのように解決していくか。そのプロセスは?
・解決に整理収納の理論をどのように使うか? *断捨離など違う理論を使うのはNG

 

2次試験概要
・試験時間:180分。説明30分(1人20分のプレゼン)*3から5名のグループで行う。
・提案編・実作業編 いずれかより選択。
・研究発表(プレゼン)の内容 ⇒ 手引きを参照
 同居する家族以外の第3者(同居していなければ親戚でも可)に対する、整理収納に関する提案をプレゼン。
対象者の問題を明確にし、解決のプロセスを具体的に提示する。その際、講座で学んだ理論を活用する。
・実作業も考え方は提案編と同じ。講座の理論を活用し、問題解決のためどのように作業し、効果があったかを伝える。
・資料について:プレゼン用の資料を準備。A4用紙5枚まで。当日試験官、採点者、参加者に配布。終了後は協会に提出されます。

 

私が受験した際、模造紙でプレゼンをした方がいました。ものすごい気合を感じたことを覚えています。

 

勉強の仕方~通信講座のススメ

通信講座は、資格取得の近道! コツコツやるタイプの人には向いていますよ。

 

ハウスキーピング協会の講座、もしくはユーキャンの通信講座を受講する必要があります。私の場合は、ほぼ、ユーキャンの通信講座のみ。なぜ、通信にしたかというと…

自宅で受講できる
受験場所が近所とは限りません。天候や遅刻などを気にせず家で受講できるのは楽。

1級まで効率的に取得できる
1級取得のためには2級資格の取得と1級予備講座の受講が必須。通信では予備講座まで一気に受講できるので、手続きが楽。4か月という短い受講期間も魅力です。(サポートは8か月間対応

マイペースで学習できる
項目6~8ページで無理なく学べます。また、メールなどでいつでも質問することができます。(回数制限有)

私は、独学タイプなので、計画的に進めやすい通信講座があっていました。テキストは、1冊が薄いので、達成感が得やすいです。図や写真もほどほどにあって見やすいつくりなのもいいですね。

学習アプリについて
1級受験にあたり、ハウスキーピング協会の「1級試験対策問題集アプリ」をダウンロードする必要があります。有料ですが、間違った問題や、チェックした問題だけを繰り返し解くこともできるので便利。電車移動などすきま時間に、活用していました。

 

合格後の資格の活用法

私は、片付けの方法をきちんと学んでみたい、という理由のみで資格を取得。そのため、資格を生かした仕事はしていません。ただ、片付け相談を受ける仕事も面白そう…などと思うこともあり、資格取得者のキャリアを調べてみました。

大きく分けると、「教える」仕事と、「片付ける」仕事の2つに分かれるようです。

1.教える仕事
・個人相手に教える:場所は自宅や貸し会議室等。自宅の場合、引出しの中身まで全部公開することも。
・企業や地方公共団体の要請で教える。オフイスの整理や実家の片づけなど、依頼されたテーマで教える。
・資格取得のための講師:一番ポピュラーなのが「整理収納アドバイザー2級認定講師」。その他にも色々ありますが、講師のための専門資格を取得する必要があります。

2.片付ける仕事
個人または、企業に伺って整理収納の作業をする。その際、個人で行う、スタッフを雇い会社を設立、家事代行会社就職の3パターンがあります。家事代行サービス会社では、時給1,000円以上で求人があります。遺品整理士など他の資格も生かして、専門的な方付け業務をする人もいます。

その他にも、インテリアコーディネーターや1級建築士の資格とあわせて、活用する人もいます。リフォームや建て替えの際、収納の提案ができるのは強みですね。


 

終わりに

整理収納アドバイザー1級は、決して難しい資格ではありません。試験の回数も多いので、比較的短期で取りやすいと言えます。だからと言って意味のない資格ではなく、資格を存分に活用し、様々なセミナーやイベントを企画している人もいます。時代にあわせて、オンラインの相談会を開くなど、やり方はいろいろ。

また、数か月整理収納について学ぶことはとても貴重です。仕事にしなくても、自宅の問題に向き合い、改善することは意味があると思います。気になったら、講座の資料を取り寄せたり、取得者の体験談などを調べてみましょう。何かしら得るものがありますよ。

 

 

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