食器の断捨離の判断基準と必要枚数を解説！
食器棚を開けるたび、ぎっしりと詰まった食器類にため息…そんな経験はありませんか？
断捨離をしたいけれど、「まだ使える」「もらいものだから」「高かったから」といった理由でなかなか手放せない。
食器の断捨離で最も難しいのは、「何を残すか」という判断基準を決めることです。
今回は、うつわライターで整理収納アドバイザーの視点で、後悔しないための具体的な判断基準と、ライフスタイル別の適正枚数ルールを詳しく解説します。
この記事を読めば、あなたの食器棚は一気にスッキリ！
お気に入りのうつわだけが並ぶ理想の空間に変わるはずです。
1. 食器の断捨離を始める前に！心のブレーキを外す方法
食器は日用品でありながら、思い出や感情が絡みやすいもの。
しかも、まだ使える物を手放すことに罪悪感を抱きがちです。
まずは、断捨離の邪魔をする「心のブレーキ」を外しましょう。
食器の断捨離を妨げる「３つの思い込み」
① 「もらいもの」や「引き出物」は手放してOK
「せっかくいただいたのに」という気持ちは、モノが減らない原因の１つ。
ただ、モノを所有し続けることで暮らしが窮屈、不便になってしまうのは本末転倒です。
感謝の気持ちは心で伝えて、リサイクルや寄付などで手放すことを考えましょう。
② 「高価なうつわ」も使わなければ意味がない
作家ものやブランド食器など、高かったうつわは特に手放しにくいものです。
しかし、食器は使ってこそ価値があります。
「使わずに棚の奥で眠っている状態」はスペースをとりますし、一番もったいないです。
③ 「いつか使うかも」は「永遠に使わない」に等しい
断捨離で最も危険な考え方です。
もし来客用が必要なら、いまあるもので代用（orレンタル）できるか考えてみましょう。
また、親しい友人との食事なら、おしゃれな紙皿などを使うのもいい方法です。
断捨離の基本ステップ：全て出して３つに分類する
断捨離のポイントは、「明確な基準」を持つことです。
まずは、食器棚から全ての食器を出し、以下の3つのグループに分類します。
1．一軍（毎日使う）： 最優先で残す
2．二軍（来客・季節用）： 必要数だけ残す
3．三軍（迷う・使わない）： 手放す候補として仕分けます
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2. 後悔しない！食器の断捨離を成功させる4つの判断基準
手放す候補である「三軍」の食器について、以下のチェックリストで判断しましょう。
| チェック項目 | 判断基準とアドバイス（具体化） |
| 使用頻度 | 1年間一度も使わなかったか？ → 今後も出番は少ないと判断できます。 |
| 破損・劣化 | 欠けやヒビ、漂白しても取れない落ちない汚れがないか？ → 安全面、衛生面から処分を検討します。 |
| 今の暮らしとの相性 | 今の食卓（和食・洋食）やインテリアに合っているか？ → 昔の好みと切り離して考えましょう。 |
| 代替可能性 | 他の食器で代用できるか？ → 同じ機能の食器が多すぎる場合は、使用頻度の低いものを手放します。 |
| 収納スペース | 食器棚のゴールデンゾーン（取り出しやすい場所）に収まっているか？ → 奥や高い場所に追いやられているものは二軍以下です。 |
＊ゴールデンゾーンとは：「視線から腰の高さまで」のものが取り出しやすい位置のこと
１軍（もしくは2軍まで）食器を収納しておくと、日々の出し入れがスムーズに。
食器を断捨離する際に迷いがちなケース別対策
ケース1：いただきもののブランド食器
対策： 感謝の気持ちを受け取ったら、モノを手放しても問題ありません。
価値のあるうちにフリマアプリなどで手放し、本当に必要なうつわの資金に充てる方が賢明です。
ケース2：柄が気に入らないけど割れてない食器
対策： 食卓で使わないなら、用途を変えてみましょう。
調理中の食材を入れるボウル代わりなど、「調理道具」として割り切って活用できないかを検討します。
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3. 【家族構成別】プロが推奨する食器の適正枚数ルール
断捨離の基準がわかったら、次は「何枚残すか」という目標枚数を決めましょう。
これは、家族の人数や食器洗い（食洗器の使用頻度）など、ご家庭に合わせて調整してください。
ここでは、「3日分の食器を回す」ことを基本とした、必要最低限の枚数を提案します。
| アイテム | 1人暮らし | 2人暮らし | ４人家族 |
| 主菜用皿（大皿/プレート 20～26cm） | 2枚 | 4枚 | 8枚 |
| 副菜用皿（中皿/取り皿 12～18cm） | 3枚 | 6枚 | 12枚 |
| 汁物・丼用（深鉢/ボウル） | 2個 | 4個 | 8個 |
| ご飯茶碗 | 2個 | 4個 | 8個 |
| 汁椀 | 2個 | 4個 | 8個 |
| マグカップ・湯呑 | 3個 | 4～5個 | 6～8個 |
| 合計目安 | 14枚 | 26枚 | 52枚 |
※この枚数は、来客用、特別な調理器具（土鍋など）、調味料入れなどは除いた、日常使いの目安。
この枚数を目指して選定すれば、食器棚に余裕が生まれます。
失敗しない！「多用途な食器」で最小限セットをそろえる方法
「大は小を兼ねる」の考え方で、一つの器で複数の役割を持たせることが重要です。
- 深皿を活用する
深さのある中皿（リムの広いもの）をメインにそろえる。
パスタ、カレー、スープ皿、サラダボウルとして使えるので、たくさんの器は不要。 - そば猪口をフル活用
そば猪口は、麺類のつゆだけでなく、多様な用途で活躍。
小鉢、デザートカップ、ドレッシング入れ、茶碗蒸しなどに使えて便利！
後悔しない！断捨離後の食器を手放す賢い方法
手放すと決めた食器は、「捨てる」のは最終手段です。
まだ使える器をゴミにしないために、以下の方法を検討しましょう。
①売る（リサイクル）
・フリマアプリ（メルカリなど）:
出品の手間はかかるものの、ブランド食器は比較的高値で売却可能。
・買取専門業者: 大量にある場合や、手間をかけたくない場合に便利。
②譲渡・寄付（社会貢献）
NPO・チャリティー団体: 生活困窮者支援や海外支援団体では食器を必要としています。
③捨てる（最終手段）
地域の自治体の分別ルールに従って処分します。
陶磁器やガラスは「不燃ごみ」や「粗大ごみ」に分類されることが多いです。
うつわの断捨離で「暮らしをアップデート」してみませんか
食器の断捨離は、「モノを捨てる」ことではなく、「今の暮らしに必要なものだけを選び直す作業です。
手放す判断基準を明確にし、適正枚数を知ることで、断捨離はうまくいきます。
そして、手放した後のスッキリした食器棚には、お気に入りのうつわだけが並び、毎日の食卓がもっと豊かになるはずです。
ぜひ、今日から食器棚を断捨離して、暮らしと心をすっきりしませんか？
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