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うつわのこと

日本人なら知っておきたい 和食器の並べ方 

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どうしてご飯は左に置くの? 意外と知らない食器の並べ方

今回は、「食器の並べ方」についてお伝えします。

普段の生活ではあまり意識していない「食器の配置」。実は食器は置く場所が決まっているのです。食器の並べ方を知ると、和食のことやマナーのことなども分かるようになります。

お子さんの食育やSNSの写真撮影にも役立つので、是非この機会に覚えてみませんか?

 

和食器の並べ方 基本的な配膳は「一汁三菜」

食器の配置は、まず、手前にお箸、左にご飯茶碗、右に汁椀。さらに、右上に主菜(メインのおかず)、左上に副菜(煮物など)、中央には副々菜(和え物など)を並べます。

この配置は、『一汁三菜』(いちじゅうさんさい)にのっとっています。一汁三菜とは「ご飯に汁もの、主菜、副菜、副々菜」からなる、和食の定番の構成のことです。

和食の基本の献立

主食(ご飯)
汁物(お味噌汁・お吸い物など)
主菜(焼き魚・刺身など)
副菜(煮物、卵焼きなど)
副々菜(野菜の胡麻和え、お浸しなど)

 

ポイント

並べ方のポイント

① 左手前にご飯、右手前に汁物を置きます。

② おかずは奥に置き、左から副菜・副々菜・主菜の順番で並べるのが正しい配膳です。

この並べ方により汁、ご飯を一口食べてからおかずに手を付け、まんべんなく食べた後、最後にご飯の一口で終わるようになっています。

おかずとおかずの間にご飯や汁を食べることで、ご飯のジアスターゼが消化を助けています。つまり、とても理にかなった並べ方なのです!

この食事法は、子どもの頃給食の時間に習った「三角食べ」に通じますね。当時は、なぜ同じものばかり食べてはいけないのかよく分かっていませんでしたが、きちんとした理由があったのだと改めて感じました。

三角食べとは
日本独自の食事指導法。主食のご 飯やパン、飲み物(汁物や飲料)、おかずをまんべんなく食べることをいいます。食べる順序の軌跡が三角形を形作ることからその名で呼ばれています。

なぜご飯は左に置くの

ご飯を左に置くのは、中国から伝わった「左上位(ひだりじょうい:左の方が尊い)」の考えからといわれています。

副菜や副々菜が左側に置かれているのは、手に持ちやすいため。主菜は大皿に盛り付けられるので、食べる時に置いたままになります。そのため右側に置くといわれています。

日本は右利き文化なので、右手でお箸を持った時に食べやすい並べ方になっています。(食器の並べ方については諸説あります)

ちなみに、左利きの方向けにご飯や汁物を並べ替える必要はありません。なぜなら、左右逆に置くと、仏壇へのお供えものになってしまうためです。ただし、箸先が右になるように置きましょう。

 

和菓子の並べ方

お菓子は左側に

お客様からみて、お茶は右、お菓子は左側にセッティングします。右手で湯呑みを取って左の手のひらに乗せる。お茶の飲みやすさを考えた配置になっています。

また、お茶とお菓子をどちらを先に出すかは、お客様に対して、左右どちら側から出すかによって決まります。

左側から出す場合お茶から
右側から出す場合お菓子から

これは、先に出したものの上を別のものが通過する、「袖越し」(そでごし)にならないようにするためです。
(出し方については諸説あり、お菓子が先という方もいます。)

懐紙の使い方
お菓子は銘々皿にのせて、個別包装の袋を外すのが正式です。敷紙を敷くときは、角が左上になるように折ります。逆に折ると 弔事になるので注意しましょう。

黒文字を添える
生菓子を出すときは、黒文字をお菓子の手前に添え、柄を右にします(右利きの人が多いため)「黒文字」とは和菓子専用の楊枝で、クロモジの枝を加工して作られたものです。

普通の楊枝より太くて丈夫なので、お菓子を切るのに適しています。季節やうつわに合わせて、漆や竹のフォークを使うのもいいですね。

 

ユネスコの無形文化財に指定された和食。昔から受け継がれたルールやマナーには、きちんとした理由があります。今回学んだ並べ方で食事をしてみませんか。1度配置を覚えると、使ううつわもパターン化されて家事の効率化にもつながります。お子さんにうつわを選びも任せて、お手伝いしてもらうのもいいですね。

堅苦しく考えすぎずに、気軽に日本の伝統ルールを取り入れてみませんか。

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