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知っておきたい 洋食器の並べ方

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大人なら知っておきたい!  洋食器の並べ方

結婚式や記念日など、特別な日に訪れる格式高いレストラン。たまにしか行かないので、どう振る舞っていいか分からない。テーブルにずらりと並んだフォークやナイフにどの順番から使ったらいいの? と思ったことはありませんか。

今回は、大人なら知っておきたい洋食器の並べ方を紹介します。並べ方が分かると、いざいいレストランに行った時にも困りません。せっかく訪れたお店で、緊張して味がよく分からない…なんてことがないように、知識として覚えておきましょう。

洋食の基本のテーブルセッティング

1.テーブルの上にアンダークロスを敷く

 アンダークロスとは、テーブルクロスとテーブルの間に掛けるクロスのことをいいます。テーブルに傷をつけない、食器の音を防ぐ役割があります。またテーブルクロスの滑り止めや、テーブルの角を綺麗に見せる効果もあります。テーブルより5㎝ほど大きいサイズが適しています。

2.テーブルクロスを敷く

1で敷いたアンダークロスの上に、テーブルクロスを敷きます。その際、テーブルから20~30㎝垂れるようにします。
*テーブルクロスを買う際は、テーブルの長さ+30㎝程度のものを目安に選ぶといいです。

3.中央に花やオブジェなどのセンターピースを置く

センターピースとは、テーブルのテーマや季節に合った小物。テーブルの中央(センター)に置き、食卓を華やかに演出するのもので。家庭では、フラワーやペッパー&ソルト(調味料入れ)などでもOKです。キャンドルを使う場合、テーブルの両脇に置きます。

4.位置皿またはディナー皿を置く

ゲストが座る正面にプレート(皿)をテーブルの手前際から指2本のところに置きます。指2本は約3cmです。

 

以下のアイテムをセッティングします。

カトラリー

 

カトラリーは、テーブル手前から指3本分の場所に置きます。そして、右にナイフ、スープがあればスプーンをナイフの外側に置きます。(オードブルナイフの内側に置かれている場合もあり)
 左にフォークを置き、メニューに合わせて増やします。また、ナイフの刃は内側に向けます。外に向けるのは、相手への敵意の表れとみなされ、マナー違反になります。

*カジュアルなレストランではカトラリーレストが置いてあります。これは、最後まで同じカトラリーを使うという意味です。料理を食べ終えるごとにカトラリーレストに戻します。

カトラリーが銀なのは暗殺対策
カトラリーに銀が用いられた理由の1つは、毒殺を避けるためといわれています。中世ヨーロッパでは、王位継承者に対する暗殺が横行。その際、無味無臭で無色のヒ素が使われることがあったそうです。銀器は、ヒ素に反応すると黒く変色することから、毒殺の見きわめに使われていました。

パン皿
 位置皿の左(ホテルなどでは左上)に置きます。

グラス
 右側のナイフの奥、または位置皿の奥に背の高い順から置き右へ下がります

ナプキン
 一般的に位置皿の上、または左に置きます。

イギリス式とフランス式の違い
テーブルセッティングには、大きく分けてイギリス式とフランス式があります。異なる点は、飲み物を出すタイミングとカトラリーのサーブの仕方。フランス式では、飲み物は料理と一緒にサーブし、カトラリーも料理にそって必要なものを出していきます。 イギリス式では、飲み物は料理が出される前に、そして使うカトラリーは最初からすべてセッティングしておきます。 形式は、料理の種類によって分かれますが家庭でのもてなしでは、イギリス式で通す方が手間が少なくて良いでしょう。

ちなみに、フランス式ではフォークを伏せてセッティングします。その理由は、嫁入り道具とされていたカトラリーにイニシャルを刻印する位置が、フランスでは裏面だったためといわれています。(日本金属洋食器工業組合HPより)

 

カトラリーの扱いの注意点

①食事中、間違ったカトラリーを使ってしまったら

あわてて正しいものに取り替えたりせず、そのまま使い続けます。サービススタッフが次の料理を出すときに、その料理用のカトラリーを目立たないように用意してくれます。間違えたことに気付いていない場合も同様です。

 

②ナイフ・フォークを落としてしまったら

床にナイフ・フォークを落としてしまっても、そのままにしておきます。サービススタッフがただちに、新しいものを届けてくれます。ただし、テーブルの下に落ちてスタッフが気付かない場合には、呼んで取り替えてくれるようお願いしましょう。

 

③会話中のナイフ・フォークの位置

食事中、手を止めるときや会話している間は、ナイフ・フォークは皿の上に、カタカナの「ハ」の字になるように置きます。このときの注意点は、ナイフやフォークを持ったまま、長い会話をしない。皿に置くときは、滑り落ちないよう、あまり端に寄せすぎないようにする。皿に置くとき、ナイフの刃は自分のほうに向ける。

 

④ナイフ・フォークを使うときの注意点

ナイフを突き立てて使うと、皿と触れ合う際に雑音が出やすいので注意します。ナイフやフォークを会話の身振り手振りで振り回したりするのはやめましょう。

 

⑤食事終了の合図

ナイフやフォークを置く位置はサービススタッフへのサインにもなります。食べ終えたという終了のサインを示すには、中断するときの「ハ」の字ではなく、右側上に斜めに内側にフォークを揃えるようにしておきます。なお、フランス式は、同じくナイフとフォークを揃えて3時の位置に、イギリス式の場合は6時の位置に揃えます。食べ残しがある場合には、お皿の隅にきれいにまとめておきます。

パスタでフォークとスプーンを使う理由

パスタを食べる時、スプーンを使うのは日本独特のスタイルのようです。その始まりは、和風パスタ発祥の店といわれる「壁の穴」といわれています。調理の際、パスタとソースを混ぜるのにフォークとスプーンを使いそのままお客様に提供したのが広まったそう。(2011.2.13放送「出没アド街っク天国」より)

 

おわりに

洋食器の並べ方には、きちんとした意味があります。それが理解できると、スムーズに振る舞うことができますよ。ふだんと違うセッティングでも、臆することなくリラックスして食事を楽しみましょう。

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